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​作家インタビュー

vol2.『​手織場』

 

これぞ職人技!手織り三河木綿工房・手織場(てばたば)は江戸・明治期に庶民の暮らしの布として愛用された「三河木綿・三河縞」の復元をめざし、蒲郡市港町に誕生した手織り工房。種を蒔き、棉を手でつむぎ、山で採取した草木で色を染めた綿糸で手織りする。その作品、手に取って触ってみてください。   

​『手織場』ってどんなところですか?

​ここは製品を作るところではなく、手織り三河木綿の技術を動的に保存するために、実際に技術を身に着けてもらって、地域に帰って広めてもらうための人材を育てる場所です。もう一つは、手紡ぎ手織りの木綿を使った作家さんを育てる!というのを内心狙っています。​

また、博物館は静的な保存と言われて、静的な保存だけでは、道具を見ただけではどう使ったらいいのか分からないですよね。ここは三河木綿・三河縞の動的保存ができる場所だと考えています。

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蒲郡にあるという魅力は?

十年前には、繊維業に携わっている方が沢山いて、作品展に来るたびに「おお?これはどうなっとるだん?俺たちはこうしとるぞ!」などの声を聴くことができました。繊維のプロが沢山いたんですね。

機械でも手織りでも工夫するという面では一緒で、蒲郡で生き残ってきたのは、いろんな工夫をする人がいて、漁網も多いですよね。漁網はロープ、ロープも同じ糸、聞きたいことがあったら聞くことのできる環境、たくさんの情報が集まり鍛えられるマチ。蒲郡でやっている甲斐がある!と感じています。 

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​これからのモノづくりに思うことは?

 生活の産業として生業はあった…

昔は家族のために苦労しながらでも織っていたものがもともとの発祥の起源。工業の織物としてではなく、家族の体を包み守るための織物でありたいと考えています。

棉を栽培し始めて一番強く感じたのは、大地が健康でなければ人間の生活は成り立たないということ。みんな大地からいろんなものをもらって生活をしている。食料だけでなく衣類も、山から海から大地から頂き物をしながら生きている。それらに対して、もっと大事にして感謝しなくてはいけないと思いながらモノづくりに携わっています。 

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​これからの課題は?

 

経緯(たてよこ)手紡ぎの糸で織る人をもう少し増やしていきたいですね。研修を終わっただけでは、さわりだけなんです。研修が終わると、自分の性に合うかどうか分かります。自分の性に合うことがわかったとき、手織場会に入っていただき、自分の織りたい縞を考え、草木染や糸紡ぎをやりながら、自分の技術を上げていくことができます。

また、私たちも研修生を受け入れることで、今までのメンバーにはない感覚、私たちにとっては当たり前のことでも「えっ?」と言われる。そんなことによって、「これって伝えるためにはどんな表現したらいいんだろう?」と考えることを教えてもらえます。教えることも学びなんですよね。

常に、川の流れのように新しい水も入って変わっていけるようにと思っています。

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 手織り三河木綿工房

​   【手織場】

〒443-0035

​愛知県蒲郡市栄町10-5(朝日館内)

〈TEL〉0533-68-5771

〈OPEN〉10:00~16:00

      金曜~日曜

〈HP・SNS〉​http://www.city.gamagori.lg.jp/unit/kankoshoko/tebataba.html

​※現在見学と体験を中止させていただいています。

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